あにから!

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(そ ら の を と)

作品情報

A-1 Pictures制作の日本のテレビアニメ。2010年1月から3月までテレビ東京系にて放送された。全12話。漫画版が月刊コミック電撃大王にて2010年1月号から2011年8月号まで連載されていた。略称は「ソラヲト」。テレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第1弾作品である。

遙か未来、長く続いた戦争によって大地は荒廃し、海からは魚が消え、幾つもの国と言語が消滅した。そして、現代世界が半ばおとぎ話となり、世界の様相も国も人種も、今とは全く異なる状況になった世界。
空深カナタは幼少のころ、廃墟でトランペットを手にしていた女性兵士と対面する。ラッパ手に興味を抱き、軍に入隊すればトランペットを吹けると勘違いして軍への入隊を決心したカナタは成長し、トロワ州セーズの街の駐留部隊であるヘルベチア共和国陸軍第1121小隊に配属される。物語は、カナタが水かけ祭りの日にセーズに赴任されるところから始まる。カナタは赴任当日に寄り道をして水かけ祭りに巻き込まれ、1121小隊の上司であり後のラッパの師となる和宮リオと出会うことになる。
1121小隊が駐屯する「時告げ砦」は、ノーマンズランドに接する辺境の砦ということもあって戦略的に重視されておらず、隊員はカナタを含めてたった5人の若い女性のみ、規律も緩く、保有戦力も壊れて走行不可能な多脚戦車のみという状況である。刻々と悪化していく敵対国・正統ローマ帝国との関係といった国家情勢をよそに、物語はたまに起こる日常的な事件に対処しつつも、物語は任務らしい任務もない平穏な日々や、セーズの街の人々との交流、最初は下手であったが次第に上達していくカナタのラッパ、少しずつ進められる多脚戦車「タケミカヅチ」の修理といった日常を描いていく。その過程で、滅亡に瀕している世界の様相や、さまざまな事情や暗い過去を抱えた1121小隊の女性隊員たちの素性、かつてカナタが出会ったトランペットの女性兵士の正体といった、伏せられていた事実も明かされていく。トランペットの女性兵士の正体が2年前に死去したヘルベチア共和国の公女であり、リオの腹違いの姉であることをカナタが知ると同時に、大公の妾腹の子であるリオは悪化していく国際情勢を食い止めるために政略結婚の了承を決意し、カナタにトランペットを託して時告げ砦を去る。
リオが砦を去った後日、カナタらは見回りの任務中、山中で行き倒れていた正統ローマ帝国の女性兵士を保護する。おりしもヘルベチア共和国と正統ローマ帝国の戦端が、辺境の地であるはずのセーズの近くで開かれようとしており、時告げ砦にはタカ派で残忍な軍人として知られるホプキンスの部隊が、捕虜の引渡しを求めてやって来る。捕虜の引渡しを拒否したことで、時告げ砦は剣呑な空気に包まれるが、優れた聴覚を持つカナタははるか遠くからの停戦信号のラッパを耳にし、この信号を開戦直前の戦線に届けることを決意する。これまで築きあげてきた人脈と、修復されていたタケミカヅチの獅子奮迅の働きもあり、1121小隊の仲間たちはホプキンスの妨害を蹴散らし、今まさに戦端が開かれようとしている戦場にたどり着いて、停戦を呼びかけるトランペットを吹き鳴らす。皇帝の婚約者として近衛師団を引き連れ停戦協定を引き下げてきたリオも到着し、開戦は防がれる。
後日になってリオも1121小隊に復帰し、時告げ砦には再びの平穏な日々が戻る。

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
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原作
Paradores
監督
神戸守
製作
第1121小隊 (アニプレックス、テレビ東京)
アニメーション制作
A-1 Pictures
放送期間
2010年1月 - 3月
話数
14

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