放浪息子(ほうろう むすこ)
作品情報
2002年12月号よりエンターブレイン発行の月刊誌『コミックビーム』にて連載開始し、現在連載中。単行本は2012年8月現在までのところ、13巻まで刊行されている。平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品。
2011年1月から同年3月まで、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてテレビアニメが放送された。
女の子になりたい男の子・二鳥修一と、男の子になりたい女の子・高槻よしの。2人が自分の性別のことや友人関係に悩み葛藤する姿が、重々しいトーンを伴わず淡々と描かれてゆく。
第1話のタイトルである「ぼくは、おんなのこ」は、志村がコミックビームへのデビュー作として描いた短編(2004年に刊行された単行本『ぼくは、おんなのこ』収録)と同名であり、この短編は劇中劇として、主人公が書く脚本が作中に登場している。4巻(33話)までは小学生編、5巻(34話)から中学生編、12巻途中(97話)から高校生編となっている。
011年1月から3月まで、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送された。アニメは中学生編から描かれており、小学生編は登場人物たちのモノローグで語られている。
オンエア時の10話は本来の10話と11話の編集版を放送し、本来の12話はオンエア時は11話としての放送となった。本来の10話、11話はDVD・BDの5,6巻に収録となった。
原作のカラー原稿などで見られる水彩画調のタッチを生かした絵作りがなされ、その技術力の高さから日本映画テレビ技術協会映像技術賞の奨励賞を受賞している(受賞はAIC所属の撮影監督である加藤友宜に贈られた)。
「女の子になりたい男の子」である二鳥修一は、転校先の小学校で、背が高くてかっこいい女の子高槻よしのと出会う。最初は女の子になりたいという気持ちを隠し通していた修一だったが、クラスメイトの千葉さおりに偶然女装しているところを見られてしまう。かねてから修一に好意を持っていたさおりは、それ以来彼を積極的に女装させたがるようになり、誕生日にワンピースを贈る。
ある日、遊びに来たよしのに部屋に置いてあったワンピースを発見されてしまい、修一は困惑する。だが、よしのもまた「男の子になりたい女の子」であり、時折男装して遠くの街へ出ているのだった。お互いの秘密を知った2人は、修一がセーラー服を、よしのが学ランを着て、遠くの街で遊ぶことになる。
2人は成長による体の変化に悩み、周囲とのすれ違いに傷つきながらも自分の生き方を模索していく…。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
UTC
URL: http://ja.wikipedia.org/
- 原作
- 志村貴子
- 監督
- あおきえい
- 製作
- 放浪息子製作委員会
- アニメーション制作
- AIC Classic
- 放送期間
- 2011年1月 - 2011年3月31日
- 話数
- 11