ウルトラマン（うるとらまん）

日本の男の子たちにとっての永遠のヒーロー。そんな国民的な人気を獲得するに至っている大人気シリーズの2作目が、この「ウルトラマン」です。
放送時期は1966年と、実に50年前！巨大化して敵と戦う宇宙から来たヒーローという設定がすでにその当時存在していたというのは、いまの子供たちからすると驚き以外の何物でもありませんよね。ちなみに本作はおおむね毎回敵の怪獣が変わり、その怪獣のかっこよさ、こわさ、可愛さなど様々な面で、ウルトラマンという作品を大いに盛り上げてくれました。人形で遊んだという方も多いのではないでしょうか。

本作最大の特徴は、なんといっても最終話。それまで苦戦はしても必ず勝利を収め続けてきたウルトラマンが、なんと最終話に宇宙恐竜ゼットンと戦い、敗北してしまうのです。ヒーローといえば最後の最期で勝利を収めてハッピーエンドというのが普通ですが、本作は1960年代の段階でその王道を捨て去り、まったく新しいヒーロー像を描いたのです。そこで登場したゾフィというキャラクターは、その後のウルトラシリーズでも大きな役割を担うようになっていきますので、その意味でもウルトラマンというシリーズが長寿化する決定打だったのかもしれませんね。

ちなみに、有名な敵キャラクターといえば、ゼットンの他にもバルタン星人がいます。バルタンはウルトラシリーズで度々登場するウルトラマンたちのライバル的存在となっていき、いまなお多くのファンに愛される怪獣のひとりです。なお、本作品はもともとウルトラQという別作品の続編的な扱いでしたが、その人気によってウルトラマンシリーズの初代という認識が広く浸透している印象がありますね。独特なオープニング映像などはその後の昭和ウルトラシリーズにも長く継承され、まさにオリジンとしての存在感を放つ作品として、語り継がれている名作です。

監督

円谷一 ほか

放送期間

1966年7月17日 - 1967年4月9日

話数

39