仮面ライダーV3（かめん らいだー ぶいすりー）

大人気となった仮面ライダーシリーズにおける、第2弾。V3とありますが、れっきとした第2弾です。
放送時期は1973年。前作主人公である仮面ライダー本郷猛によって命を救われ、その際に改造人間として生まれ変わった風見志郎ことV3を主軸に置いた作品となります。本作では初代ライダー、二号ライダーとの関係性はもとより、V3自身の成長や新たな仲間ライダーマン、そして怪人たちとの一筋縄ではいかない複雑な人間ドラマなどが織り込まれたことで、もともと深いドラマ性を持っていた仮面ライダーをさらに深みある作品に仕立て上げた傑作として知られています。実際、仮面ライダーシリーズにおける最高傑作は本作だという声も非常に多く、またそれに対する賛同の声も多く聞かれます。

本作で衝撃的だったのは、やはり序盤で初代ライダーと二号ライダーが死亡したと思われる演出が入ったことでしょうか。実際、前作から見ているファンにとってはあまりに驚きを禁じ得ない事態で、一瞬何が起こったかわからないほどでした。そのぶん、後に復活してきた際の興奮たるや筆舌に尽くしがたいものがありましたね。ちなみにもうひとつの驚きは、敵組織デストロンが実は前作のラスボスによって組織されたものであるということですね。倒したはずだったのにまた復活してくるという展開は、王道ですが燃えるものがありました。

V3自体仮面ライダーシリーズでは圧倒的なまでの知名度と人気を誇っており、その独特なデザインも魅力の一つ。旧来のシンプルなものではなく、ちょっとカラフルな要素も取り入れたことで目立つようになったのも、人気を得た理由かもしれません。

原作

石森章太郎

監督

山田稔、奥中惇夫、塚田正熙、田口勝彦、折田至、内田一作

製作

毎日放送、東映

放送期間

1973年2月17日 - 1974年2月9日

話数

52