恐竜戦隊ジュウレンジャー（きょうりゅう せんたい じゅうれんじゃー）

恐竜戦隊ジュウレンジャーは、スーパー戦隊シリーズの16作目として放送された作品。1992年に放送が始まった本作は、これまでにありそうでなかった「恐竜」をテーマとした戦隊シリーズになっており、極めて高い人気を誇っています。本作において登場する巨大ロボットはいずれも古代の恐竜や生物をモチーフにしたものになっており、ティラノサウルスを筆頭に、プテラノドン、トリケラトプス、サーベルタイガー、マンモスの5体に加え、ファンタジー要素の強いドラゴンも登場するなど、子供たちが好みそうな要素を詰め込んであります。

ちなみに敵キャラクターも非常に魅力があり、古代からよみがえった邪悪な魔女バンドーラと、同じく古代の眠りから覚めた古代恐竜人類の主人公たちジュウレンジャーとの戦いが描かれるという、ファンタジー要素バツグンなこの設定。巨大ロボットの姿もシンプルながらかっこよく、またサポートの巨大ロボ（守護獣）の充実もまた、本作の人気を後押しした理由でしょう。基本的に子供向けでコミカルな部分もありながら、ヒューマンドラマも適宜挿入されるなど、うまくバランスが取れた作品となっています。とはいえ、近年の作品のような複雑さはなく、簡潔に物語をまとめあげているので子供でもすんなりと話の内容を理解をしやすく、それゆえに多くの根強いファンを生み出すことに成功したのではないでしょうか。

ちなみに本作、恐竜というテーマを用いているためか海外でも人気があるらしく、パワーレンジャーというタイトルで海外向けにリメイクされるなど、独自の展開を見せたことでも知られています。やはり恐竜というテーマは、いつの時代でも子供たちに大人気ということでしょう。

原作

八手三郎

監督

東條昭平 他

製作

テレビ朝日

放送期間

1992年2月21日 - 1993年2月12日

話数

50