ゲゲゲの鬼太郎（げげげの きたろう）

水木しげる原作の漫画作品ですが、どちらかといえばアニメとしての知名度が高いのが本作でしょう。意外なことに、本作は民話がベースとなっており、水木しげるが漫画化する以前からすでに存在していたというから驚きです。さらに、その民話をベースとした紙芝居があり、これを水木しげるは脚色したものが現在の鬼太郎だというから、二重の驚きがありますね。

アニメでは、正義感が強い妖怪の鬼太郎が、様々な悪事を働く妖怪たちと人間を守るために戦いを繰り広げるというものでした。猫娘やネズミ男、そしてなによりも鬼太郎の父親である目玉おやじの独特なキャラクター性で、1968年以後幾たびもアニメ化されそのたびに大変な人気を獲得していきました。
劇場版も制作され、2000年代に入ってもなおアニメ化が続くなど、断続的ながらもそのロングヒットぶりはサザエさんやちびまる子ちゃんなどにも並ぶ国民的作品と言えるでしょう。そしておそらく、本作はこれからも新しいシーズンが制作され、そのたびに多くの子供たちを楽しませていくに違いありません。
なお、実写化としてウエンツが主演したこともあり、こちらもこれまでの鬼太郎とは異なるながらも新しい鬼太郎像を描いたとして、おおむね好評でした。

ちなみに本作、意外と原作はシリアスな部分も多く、よりシリアスな雰囲気として制作された深夜アニメ「墓場鬼太郎」では、鬼太郎の誕生から人間の心の闇や社会の暗黒面を痛烈に描いていき、こちらも大きな反響を呼びました。

原作

水木しげる

製作

東映動画

アニメーション制作

東映動画

放送期間

1968年1月3日 - 1969年3月30日