小公女セーラ(しょうこうじょ せーら)
作品情報
原作はフランシス・ホジソン・バーネットの『小公女』(A Little Princess)。これまで全体にソフト路線だった名作劇場にあって異彩を放つ作品であり、いじめを扱っていると話題になった。セーラの苦境の描写は、執拗かつ過酷であり、そのことから視聴者からのファンレターも苦情めいた物が多かったこともあって学園長役の中西妙子や、ラビニア役の山田栄子は、番組終了後「こんな役は二度とやりたくない」と周囲にもらしていた。
原作ではセーラが7歳でミンチン学院に入学してから、およそ6年間の話であるのに対し、10歳で入学してからの1年間程度の話になっているなど、各キャラクターの設定やストーリーに原作との相違点が見られる。登場人物ではベッキーやラビニアの扱いが大きくなっている他、苦境の表現を少しでも和らげようとする制作者側の配慮から、セーラの味方としてオリジナルキャラクターのピーターが配された。
初回放送の平均視聴率は16.3%、最高視聴率は1985年12月29日放送(最終話)の27.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。輸出された各国中、フランスでは特に人気があった。
また、この作品からはハウス食品の単独提供となった(七つの海のティコの極初期まで。ただし、本作の中盤に当時ハウス食品の社長だった浦上郁夫が日本航空123便墜落事故に巻き込まれて亡くなった影響で、一時的にノンスポンサーとなった)。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
2015-02-01 00:00:00 UTC
URL: http://ja.wikipedia.org/
- 原作
- フランシス・ホジソン・バーネット『小公女』
- 監督
- 黒川文男
- 製作
- 本橋浩一
- アニメーション制作
- 日本アニメーション、フジテレビ
- 放送期間
- 1985年1月6日 - 12月29日
- 話数
- 46