くちばしP(くちばし ぴー)
プロデューサー情報
使用するVOCALOIDは初音ミク、巡音ルカ、初音ミクAppend。基本的に、作詞・作曲およびVOCALOIDによる合成音声の作業を全て一人で行っている。
愛称は「くちP」「私の時間の人」「先生の人」など。
また、2011年4月2日に発表されたdaniwellPのミクオリジナル曲『CHAOTIC UNIVERSE』に歌詞を提供している。
処女作は2007年10月7日に発表された『倦怠期』で、この時は全くと言っていいほど注目されていなかった。
しかし、続く第2作の『私の時間』が爆発的なヒットを記録し、週刊VOCALOIDランキングの前身である週刊みくみくランキング#4において、『みくみくにしてあげる♪』を抑え、初登場1位という快挙を成し遂げた。
これがきっかけで、くちばしPはVOCALOIDのPとして認知されたと言えるだろう。
ちなみに、『みくみくにしてあげる♪』は今でこそ『メルト』『卑怯戦隊うろたんだー』共々「門番」などと称され、ランキング30位内に居座り続けていることから一部で鬱陶しがるようなコメントが発せられているが、当時は絶対的な支持を集めていた曲であり、「1位で当然」という空気があった。
にも関わらず、『私の時間』が1位になったときには「これなら納得」というコメントが大半を占め、この出来事は現在でも、当時を知るVOCALOIDファンの間では語り草にされている。
くちばしPの作品の特徴で主なものを以下に挙げる。
基調はアイドルソングだが、歌詞は斜に構えた小気味よさがある
英語の発音が上手い
真髄は中盤あるいは後半から
「VOCALOID-PV」化率が高く、「歌ってみた」率が低い
初期代表作の『私の時間』『あるお節介な言葉』の「歌ってみた」が少ないのは、歌うのが難しいという単純な理由によるものだろう。実際、男性が歌い切るのはほぼ不可能な音域であり、男女問わず音程を維持するのがかなり難しい。(もっとも、これはVOCALOIDオリジナル曲の大半に共通することではあるが)
なお、JOYSOUNDのリアルタイムリクエスト投票で怒涛の伸びを見せた『EX-GIRL』は、くちばしPの作品の中では断トツで「歌ってみた」が多い。
2009年1月現在、6作品がPV化されており、代表作の『私の時間』は高クオリティの3DPVが2つある。
また、2011年の初作品「どういうことなの!?」において、作品動画のPVに初めてMikuMikuDanceを使用した。モデルはLat式ミク。
くちばしPがMMDを使用したというサプライズ、MMD処女作とは思えないクオリティ、Lat式ミクの魅力などが相乗効果となったのか、今までにない速度で再生数を伸ばし、2011年1月現在くちばしPのミクオリジナル曲の中では最速の殿堂入りを達成した。
「森之宮神療所☆彡」「CUTIE88」「DREAMA」などを見れば分かるが、元々くちばしPは動画制作の技術は高いPである。言わばMikuMikuDanceという新しい武器を手にしたくちばしPの今後の制作活動に注目したい。