Every Little Thing(えぶり りとる しんぐ)
プロフィール
1996年にヴォーカル・作詞担当の持田香織、ギター・作曲・編曲担当の伊藤一朗、リーダー・サウンドプロデュース・キーボード・作詞・作曲・編曲担当の五十嵐充の3人で、1stシングル「Feel My Heart」でavex trax(エイベックス・ディー・ディー)からCDデビューした。同シングルはオリコンで最高位24位を記録し、約10万枚を売り上げた。
1997年には3rdシングル「Dear My Friend」で大ブレイクし、1stアルバム『everlasting』のメガヒットなどを通して、五十嵐の楽曲の世界観、シンセサイザーを駆使したサウンドと持田の歌声、ファッションが10代・20代を中心に支持を受けるようになり、TRF、globeをも凌ぐ1990年代後半を代表する国民的グループに成長していった。
当初はインストなど例外を除き、作詞・作曲・編曲は五十嵐が一手に引き受け、デビュー以来ハイペースでシングルリリースを続けてきた。 1999年はプロデュースのための十分な時間を確保したいという五十嵐の思いで、3月の11thシングル「Over and Over」、12thシングル「Someday, Someplace」とベストアルバム『Every Best Single +3』のリリース後はリリースやツアーのない期間を過ごした。 2000年には13thシングル「Pray/Get Into A Groove」、14thシングル「sure」と3rdアルバム『eternity』のリリース後、3月をもって五十嵐がプロデュース活動に専念するために脱退し、メンバーは持田と伊藤の2人になった。「五十嵐はフロントメンバーから脱退し、サウンドプロデューサーになる」と発表されたことから、テレビやライブ出演はせずに楽曲提供を続けるものと思われたが、3rdアルバム『eternity』からシングルカットされた15thシングル「Rescue me (Single Mix)」を除いてこれ以降ELTの楽曲に直接的に五十嵐が関与することは長らく無かった。しかし、それから約9年後の2009年9月23日発売の36thシングル「DREAM GOES ON」、同年11月18日発売の37thシングル「冷たい雨」、2010年2月24日発売の38thシングル「Change」と五十嵐がサウンドプロデューサーとして作曲・編曲を担当している。
五十嵐脱退後は、楽曲の作詞はほぼ全て持田が行っているが、作曲は菊池一仁・多胡邦夫・HIKARIなどの作曲家からの楽曲提供が多くなっている。無論、持田・伊藤が作曲を手がける事もある。またサウンド面でも五十嵐在籍時はシンセサイザーを多用した楽曲が多かったが、五十嵐脱退から1年余りを経た2001年秋以降は、バンドサウンド・アコースティック志向の楽曲が増えてきていた(五十嵐脱退直後は彼が在籍していたころの曲風を踏襲した楽曲が多かった)。2007年頃からはギター以外の伴奏をメインにし、ギターを装飾音にする楽曲(五十嵐在籍時の曲とは曲風が異なる)も増え始め、五十嵐がプロデュースを再開させた2009年以降は、初期の楽曲の要素を取り入れた曲も作るようになっている。
代表曲のひとつである「fragile」は2001年オリコン年間カラオケチャートで1位を獲得、その後も3年連続年間TOP10入りを果たすなど、一般女性のカラオケの定番曲としても定着している。 女性アーティストの場合ソロ体制が多い邦楽アーティストの中で、このようなバンド(ユニット)体制でデビュー以降15年以上もの活動をしている大変貴重な存在である。また、NHK紅白歌合戦には過去8回連続出場している(1997年 - 2004年)。