仮面ライダー（かめん らいだー）

日本アクションヒーロー史上において、ウルトラマンと並び超ロングヒットシリーズとして燦然と輝きを残す仮面ライダー。その初代作品として1971年から放送されたのが、本作「仮面ライダー」です。時期的には、ウルトラシリーズの第2期とほぼ同時にあたりますね。ウルトラマンが巨大化するヒーローだとすれば、こちらは等身大のヒーロー。悪の組織に改造された悲劇の主人公が、その力で敵を打ち倒すというシチュエーションに燃えるものを感じた男の子はきっと多いことでしょう。

ちなみに本作、なにかとアクシンデントに見舞われたようで、主役が一時交代するという事態に発展。ただ、それがかえって人気の後押しとなり、初代ライダー本郷猛、二号ライダー一文字隼人という二大ライダーの活躍が楽しめるようになりました。また、力の一号技の二号など、それぞれの特徴が端的に示されるなど、似て非なる存在としてのライダー同士がうまく描かれていたのではないでしょうか。
いずれにしても、やはり注目はその変身シーン。力をこめて「らいだー・・・へんしん！」と掛け声とともに変身ポーズをとったことが方は、思った以上に多いようですね。ちなみに筆者もそのクチです。ウルトラマンと違い等身大ヒーローということもあって、ごっこ遊びがはやったのも本作の人気をさらに加速させる要因の一つであることは間違いありません。
今日まで続く仮面ライダー人気を形作った記念すべき初代作品として、本作の功績はヒーロー史上に今後も残り続けることでしょう。

オープニングテーマのカッコよさも本作の特徴。フルで聞いたことがないという方は、ぜひ一度ご視聴ください。聞いている最中、なんだか無性に変身ポーズを取りたくなってきますよ！

原作

石森章太郎

監督

竹本弘一、折田至、山田稔、田口勝彦、奥中惇夫 他

製作

毎日放送、東映

放送期間

1971年4月3日 - 1973年2月10日

話数

98